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Channel: (株)ニコリ社長 鍜治真起のblog
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通り名。

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 吉祥寺駅(中央線)から吉祥寺通りを南に歩こうとすると、すぐ右斜め前に「伊勢屋」(焼き鳥)があって、つい一杯、をしのぎ、井の頭公園を左に、動物園(自然文化園)を右に見て、奥にいる元気なゾウの「はな子」68才に黙礼し、玉川上水に架かる万助橋を渡ってなおも歩くと、「ジブリ美術館」が左に現れ、その造りにほっとして、そぞろ歩き、左にうまいパン屋さんを見て、信号をいくつか通過すると今、左側に杏林大学の建設が始まったところだ。まだ基礎工事。敷地は1万坪くらいか。
 ここの中にある看板が面白い。
 中に入ってすぐ、作業車用に、4方向に、通り名が付けられていて、その名も左から「すすきの通り」「銀座通り」「中洲通り」「国際通り」だと。笑うよなあ。パチパチ。
 その看板を見たとたん、肩の力がストンと抜けて、その次はその1万坪の平地に飲み歩いた通りが思い出され、アタマが旅行している気分になってしまったのだった。

 すすきのは良い思い出ばかり。内緒話ばかり。
 銀座は恥ずかしい思い出ばかり。バカ話ばかり。
 中州は面白かったなあ。よく食べて遊んだ。親不孝通りが元気だった頃だ。
 国際通りも新鮮だった。沖縄の人はよく踊る。

 毎日、工事現場の人たちも私と一緒で、「今日はハーモニカ横丁で一杯やるかあ」と声をかけながら働いているんだよ、多分。

 先週は30度の京都にしばらくいて、歩きながらくらくらしていた。
 「師団街道」を歩いていたら「第一軍道」と交差して。まったくびっくりした名前であった。第二次大戦前に名付けられたとか。へええ。
 その辺りから伏見稲荷に到着、ひ弱状態だったので、千本鳥居をくぐって観光とした。 あ、出張効果はまたいつかのときに。


 通り名、町の名前は財産。官僚、役人の中でも数少ないと思うが「無知蒙昧な」輩がそれらの有形無形な財産を消し去っていく。

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