64才の人格。

　誕生日が過ぎて10日が経ち、生まれて初めての64才生活。新鮮ですねえ。
　イエのアオハダからアジサイまで３ｍの距離を女郎蜘蛛が糸を渡し、結局直径１ｍの銀色の巣を張った。朝はその巣が露にも濡れ、キラキラとまぶしい、宙に浮くラメの布きれ。　
　うちの女郎蜘蛛は深大寺のより少しやせているなあ。
　また朝。野川沿いを歩いていたら、水上１ｍくらいに長さ10センチのメタリックな緑色の棒がブルブルと震えた状態でホバリング。宙に浮いている。なんとカワセミ。餌を狙っているのだった。

　人格を変えようとして５年目。いよいよ最終年度も10月になり、今月からタバコをやめることにした。意外に順調、禁断症状も出ないのでびっくり。それよりもケータイをスマホにしたことでのストレスの方が大きい。特にラインが「？」。
　セイウチ師匠が言った。（私がバッグからスマホを取りだして見せたとき）
　「えっなに？　ああ、なに？　なにそれ。いろんな人からスマホ勧められているんだけど、カジさんが替えるんならしょうがないからオレも、ってまだずっと先だと思ってたんだけど、ど、どしたのよ」
　人は「変わる」と他人も変わる。
　40年間、本を読まなかったが、去年の５月から読み出して今月で120冊を完読。「完食」と一緒で気分がいいですね。今はなぜかこれから読む本が９冊、目の前にある。どこからこの人格改造がばれたのか、誕生日にも本を贈っていただいて感謝。

　ビートルズが「ウェン・アイム64」を若いときにつくった。64才というのは特別な年なのだろうか。これから１年、興味津々だ。競馬よ当たれ。